親知らずの痛みの原因から抜歯の費用、抜歯後の痛みの対処法は?

 

親知らずイメージ

慢性的な奥歯の痛み、噛み合わせの違和感、口内の異物感、、、。
それらの原因は「親知らず」かもしれません。
親知らずは放置したままだと、場合によってはあらゆる口腔問題に発展してしまいます。

今回こちらの記事では、親知らずの痛みの原因から抜歯の費用、抜歯後の処置や合併症についてなど、親知らずに関するあらゆる情報をお届けします
親知らずの抜歯が不安だったり、恐怖心を抱いていたりする方は多いと思います。
しかし、この記事を読んで頂ければ、親知らずに関してあらゆることがクリアになり、安心して抜歯ができるはずです。
ぜひ最後までご覧ください!

親知らずを放置すると?

心配顔の若い女性


親知らずを放置するとどうなってしまうのでしょうか。
そちらを解説する前に、親知らずによって痛みが出る原因と抜くべき親知らずを紹介しましょう。
それらを理解することで、放置することの危険性が理解できるかと思います。

親知らずの痛みの原因

なぜ

親知らずとは、前歯から数えて8本目にあたる奥歯のことであり「第三大臼歯」「智歯」とも呼ばれます。
原始時代の祖先からの名残で、硬い肉を咀嚼するために生えていた歯ですが、現代では必要性がなくなり、永久歯より遅れて生えてくるようになりました。
口腔内もそれに順応して、親知らずが生えるためのスペースを作らない構造になっていきました。
それによって、親知らずが生えてきても場合によっては斜めになってしまったり、歯茎の中に埋まってしまったりして痛みが生じてしまうのです。

親知らずの生え方は個人によって千差万別であり、痛みを感じない生え方もあれば、大きな痛みを伴ってしまう方もいます。
では、どういった親知らずを抜くべきなのでしょうか?

抜いた方がいい親知らずは?

親知らずイラスト

結論からお伝えしますと以下の状態の親知らずは抜くことをおすすめします。

・少しでも痛みや腫れがある場合
・親知らず、もしくは隣接する歯が虫歯になっている場合
・少しでも斜めに生えている場合
・部分的に歯茎から出ている場合
・歯茎の中に埋没している場合

これらの症状に少しでも該当するのであれば、親知らずは抜いてしまいましょう。

でも、日常で困ってないし大丈夫
抜くのは怖いから今はいいや…

そう考えてしまっているあなた。
そのまま親知らずを放置していると、大きな問題に繋がってしまいます。
ただし、痛みや腫れがなく、親知らずが正常に生えて、歯として機能している場合には抜歯の必要はありません。
気になる場合は、まずかかりつけの歯科医師などに相談をして、適切な対応を行うようにしてください。

親知らずを放置するとどうなる?

歯が痛い女性

では、抜いた方がいい親知らずを放置するとどうなってしまうのか。

先程紹介した症状ごとに解説しましょう。

少しでも痛みや腫れがある場合
痛みや腫れがある、ということは歯や歯茎が異常な状態であることの表れです。
歯茎が傷ついていたり、歯が不健康な状態であったりと症状は様々です。
親知らずによって傷ついた歯茎に細菌が感染すると智歯周囲炎という病気を引き起こす場合があります。
智歯周囲炎が進むと腫れが首の下まで広がり、水を飲むことも難しくなります。
また、女性は妊娠中や産後に痛みが強くなることが多いです。

今は痛みが少ししかないから、と放置していると後々困ってしまうので少しでも腫れや痛みがあるならばすぐに抜歯をしましょう。
親知らず、もしくは隣接する歯が虫歯になっている場合
虫歯になってしまっているならすぐにでも抜歯をしましょう。
虫歯は菌が繁殖することによって進行します。
つまり、虫歯になってしまった歯だけでなく、周囲の歯も虫歯にしてしまう可能性があるのです。
また、虫歯は歯だけでなく歯茎にも悪影響を与えます。
隣接する永久歯が虫歯になり、無くなってしまうともう再生することはできません。
なるべく早く治療をしましょう。
また、虫歯は口臭の原因でもあります。
虫歯があるということは口内に細菌が繁殖しているということです。
自分では気づかないかも知れませんが、周囲の人のためにも、エチケットとしても早めに虫歯になった歯は取り除くようにしましょう。
少しでも斜めに生えている場合
親知らずが斜めに生えていると、隣接している歯を圧迫してしまいます。
しばらくその状態が続くと、隣の歯が少しずつ動き、歯並びに影響が出てきてしまいます。
歯並びが乱れると噛み合わせが悪くなり、運動の際に力が出なかったり、咀嚼が上手くできなかったりしてしまいます。
元々美しい歯並びを持っている人でも、親知らずの圧迫によって乱れが生じてしまうパターンもありますので、なるべく早く抜歯をするようにしましょう。
部分的に歯茎から出ている場合・歯茎の中に埋没している場合
この場合の親知らずも、抜いてしまうことをおすすめします。
部分的に出ている場合は、他の歯を圧迫したり痛みが生じたりすることは少ないかもしれませんが、歯磨きをしづらいのが難点です。
親知らずに汚れが溜まってしまうと、口臭や歯周病の原因になってしまいます。
また、このような親知らずの場合、いつ痛みが出てくるか分かりません。
少し親知らずが成長したり、歯茎が薄くなったりしただけで強い痛みに襲われる可能性もあります。
もし痛みが強い日が、大事なプレゼンや結婚式など大切な予定と被ってしまったら大変です。
部分的に出ている、埋まっている状態は正常な生え方ではないので、なるべくなら取り除きましょう。

これらの親知らずは、歯茎を切開したり、歯を切断したりして取り除くことになるので、術後のことも考えてなるべく早く治療することを推奨しています。

親知らず抜歯の費用はいくらくらいかかりますか?

電卓とペン


親知らずの抜歯治療は保険適用されます。
保険適用をして3割負担の場合で考えると、
親知らずの抜歯の費用は「1本あたり約2000〜6000円」とされています。

金額の幅がある理由としては、抜歯の難易度によって相場が変わるからです。

・真っ直ぐ生えている親知らずの抜歯は約800円
・歯を削ったり切断したりする場合は約1500円
・歯茎に埋まっていたり、骨と隣接していたりする場合は約3500円

以上がおおよその相場です。
ここにプラスして、抗菌薬や痛み止めなどの薬代が1000円ちょっとかかります。

場合によっては麻酔やCTスキャンをすることでお値段がプラスされる可能性もあります。
いずれにしろ、親知らずの抜歯治療は一般的な歯科治療よりは比較的安価であり、患者様の負担が少ない治療でもあります。

難しい親知らずでも抜いてもらえますか?

親知らずのレントゲン写真


品川御殿山クレイン歯科ではどんな親知らず複雑な生え方をしている親知らずでも対応させて頂きます。
簡単な生え方をしている親知らずは対応できるが、難しい症例の親知らずの場合は大学病院に案内される場合が他の歯科医院では起こり得ます。
しかし、当クリニックでは知識と経験のある医師があらゆる症例に対応し、安心安全な抜歯を行います。
これまでにも

・親知らずの根っこが曲がっている
・親知らずの根っこが大きくなっている
・親知らずが完全に歯茎に埋まっている
・親知らずが骨とくっついている

といった諸症状にも対応して参りました。

品川御殿山クレイン歯科では、簡単な症例でも難しい症例でも、事前に適切な診断をするためにCTスキャンをしています。
後ほど説明する合併症のリスクに十分注意しながら治療にあたらせて頂きます。

また、抜歯が怖い方には鎮静麻酔をさせて頂き、ウトウトした状態で治療を受けることもできます。
親知らずに関して少しでもお悩みがあるようでしたら、いつでも品川御殿山クレイン歯科へご連絡くださいませ。

親知らず抜歯後にしてはいけないこと

NG


親知らずの抜歯後は歯茎が大きく傷つき、敏感な状態になっています。
痛みや出血を伴いますので、デリケートに扱ってあげる必要があります。
以下に紹介することは、治りを悪くしたり合併症を起こしてしまったりする原因になりますので絶対にやめましょう。

長風呂・飲酒・運動

これらは血行を促進してしまうのでやめましょう。
入浴する場合は浴槽につかるのではなく、シャワーのみで済ますと良いでしょう。
血行が促進されると出血が促されるだけでなく、痛みもひどくなるので、手術当日はこれらのことは控えるようにしましょう。

タバコ

タバコは逆に血行を悪くしてしまいます。
血行が妨げられると、治癒が遅れてしまったり免疫力が低下してしまったりします。
それにより細菌感染のリスクが高まってしまうので、なるべく控えるようにしましょう。

患部に刺激を与える

親知らずが抜けた後の歯茎を指や舌で触ったり、強くうがいをしたりして刺激を与えることは絶対にやめて下さい。
あまりに強い刺激を与え続けると、ドライソケットになってしまいます。
ドライソケットとは、歯を抜いた後の血餅(かさぶたのようなもの)がなくなると起きる現象で、歯肉ができなくなって、穴が空いたまま骨が剥き出しの状態になってしまうことです。
ドライソケットができてしまうと、強い痛みに襲われるだけでなく、修復するまで長期間を要してしまいます。
それにともない、痛み止めや抗生物質の服用も必要となりますので様々なコストがかかってしまいます。
絶対に患部への刺激は与えないようにしましょう。

刺激物・硬いものを食べる

親知らずの治療中は辛いものなどの刺激物やせんべいなどの硬い食べ物はなるべく控えるようにしましょう。
これらも先程説明したように、患部への刺激になってしまうのでドライソケットの原因になってしまいます。
また、ゼリー飲料などを極端に飲むのも患部に対する刺激に繋がってしまい、ドライソケットの原因になってしまうので控えましょう。

自動車・バイクなどの運転

親知らずの手術当日は、痛み止めを服用することがほとんどなので、運転は控えるようにしましょう。
痛み止めの副作用によって、ぼーっとしてしまったり、時には眠気に襲われたりすることがあります。
また、痛みによって運転に集中できなくなる、という場合もあります。
いずれにしろ、手術当日に運転をすることは自分にとっても周りの人にとっても危険な行為ですので絶対にやめましょう

親知らず抜歯後に痛みが続く期間と痛みの解消法

口の中を鏡で見る


親知らずの抜歯後、痛みが続くのは1週間〜10日前後とされています。
長く感じるかもしれませんが、抜歯の翌日・翌々日が痛みのピークなので、それ以降は軽度な痛みに変わります。
しかし、痛みが続いたり、ひどい痛みに襲われてしまったりすることもあります。
そうなった場合は以下の解消法を試してみて下さい。

ガーゼを噛む

傷口を優しく圧迫するかたちでガーゼを噛み続けておくと痛みが和らぎます。
痛みの原因となるのは、傷口の開きとそこからの出血です。
ガーゼを噛み続けておくことで出血がおさえられ、結果として痛みを和らげてくれます。
しかし、強く噛みすぎてしまったり乾燥させてしまったりすると新たな炎症の原因になってしまいますので、適度に噛むようにしましょう。

頭を高くする

眠る時や体を休める時に、頭の位置が低いと痛みが強くなってしまいます。
重力によって血の巡りがよくなり、出血量が増えてしまうからです。
横になる時はなるべく枕を高くすることをおすすめします。
即効性のある解消法ではありませんが、きっと少し痛みが和らぐはずです。

口腔内に優しい食べ物を食べる

先程、してはいけないことの中で刺激物や硬い物を食べることを解説しました。
では、痛みが続く時はどんなものを食べるのがいいのでしょうか。
基本的に柔らかくて消化にいいもの、香辛料や酸味などが抑えられたものがおすすめです。

具体的には

  • ・お茶漬け
  • ・雑炊
  • ・シチュー
  • ・親子丼
  • ・うどん
  • ・ヨーグルト

などを食べると良いでしょう。
痛みがひどいからといって食事を抜くのは禁物です。
回復をするために食事は必須ですので、必ずこういったものを食べましょう。

薬を飲む

どうしても痛みがひどい場合は、やはり薬に頼るのが一番です。
処方された薬を、用法用量を守って使用して下さい。
親知らずの抜歯後は抗生薬や痛み止めが処方されるのが一般的です。
それらを服用すれば痛みはおさえられます。
あとは刺激を与えずに、安静にしてじっくり治していきましょう。

親知らずを抜く際の合併症はありますか?

救急箱


親知らずを抜くことによって起こる合併症は少なからず存在します。
もちろん、手術をする前に患者様の皆様に事前に説明は致しますが、以下のような合併症リスクがあることも理解しておきましょう

ドライソケット(歯槽骨炎)

先程説明したドライソケットも親知らずの合併症の1つです。
抜歯後の歯肉ができずに周囲の骨が剥き出しになってしまう症状です。
患部を刺激すること、強くうがいをすることなどで発症してしまいます。
また、喫煙者や経口避妊薬を服用している女性にも起こりやすいとされています。
もしドライソケットになってしまっても1ヶ月ほどで治癒するのが一般的です。

細菌感染による腫れ、痛み

親知らずを抜いた後の傷口に細菌が繁殖してしまうと、炎症を起こして腫れや痛みが生じます。
歯肉炎、骨髄炎になる可能性があることも理解しましょう。
ただし、痛み止めや抗生物質を処方することはもちろんのこと、抜歯時にしっかりと洗浄もしますので細菌に感染してしまうのは稀です。
自身でも強い刺激を与えない程度に口腔内の清潔感を保ちましょう

神経損傷による麻痺

場合によっては、親知らずの根っこの部分が神経と接触している場合があります。
抜歯をする際にその神経を傷つけてしまい、顎の神経が麻痺してしまう可能性があります。
しかし、基本的にはCTスキャンをすることで事前に神経との関わり方を確認し、安全に抜歯をするので損傷する可能性はとても低いです。
もちろん当クリニック、品川御殿山クレイン歯科でもCTスキャンをした後に、患者様に事前に説明をさせて頂きます。
こういった合併症に不安を抱いている患者様、いつでもご相談下さい。
安心と信頼のドクターが丁寧に説明させて頂きます。

口内と鼻の穴が繋がる

上の親知らずの根が、上顎洞という鼻と繋がる空洞に達していた場合、親知らずを抜くことで鼻の穴と口の中が繋がってしまう可能性があります。
しかし、こちらも先程の神経損傷のリスクと同様に、CTスキャンの後に事前説明をしますのでご安心下さい。
この合併症は稀なパターンですし、もし繋がっても自然に閉鎖していくのでご安心下さい。

近接する歯や顎の損傷

難しい症例の場合、親知らずを砕いたり切開したりする過程で他の歯や顎を損傷してしまう可能性もあります。
しかし、品川御殿山クレイン歯科では、経験と実績のある腕の確かなドクターが抜歯手術をしますのでご安心下さい。

まとめ

親知らずは放置したままだと、あらゆる問題に発展していきます。
でも、抜歯するのは痛そうだし怖いですよね…。

ご安心下さい。
品川御殿山クレイン歯科は最新鋭の歯科技術と、信頼のおけるドクターが丁寧に安全な抜歯をさせて頂きます。
抜歯を悩まれている方、いますぐ品川御殿山クレイン歯科にご相談下さいませ。

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