セラミックの歯にするメリット・デメリット

 

笑顔の女性

近年、歯科治療の分野で大きな注目を集めているのがセラミック治療です。

従来の金属製の詰め物や被せ物とは一線を画し、セラミック治療は見た目も機能も自然な歯に限りなく近づけることができる方法として、多くの方々から高い関心が寄せられていて、SNSなどでも実際に目にした方も多くいらっしゃるかと思います。

今回は、セラミック治療についての理解を深めるために、この治療法のメリットとデメリットを詳しく見ていくことが重要です。

どのような治療法にも長所と短所があるものですが、セラミック治療を選択する際の判断材料として、主なメリットとデメリットを以下にまとめました。

これらの特徴を十分に理解することで、ご自身に最適な治療法かどうかを見極める助けになれば、と思います。

それでは、セラミック治療の基本から詳しく見ていきましょう。

セラミック治療とは?

セラミックの歯と口元

歯のセラミック治療とは、虫歯や歯の欠損部分を修復するために、セラミック(陶材)を用いる治療法です。

セラミックは自然な歯に非常に近い色合いや質感を持ち、見た目が美しく、強度もあるため、前歯や奥歯の治療に適しています。

具体的には、セラミックを使ってクラウン(被せ物)やインレー・アンレー(詰め物)を作成し、虫歯や破損した部分をカバーします。
セラミックは金属を使わないため、金属アレルギーの心配がなく、また口腔内での変色や劣化も少ないです。

審美的な面だけでなく、耐久性も高く、適切なケアをすれば長期間使えるため、多くの患者さんが選択する人気の治療法です。
ただし、保険適用外の自費診療となり費用が高めになることが一般的です。

銀歯とセラミックの違い

では、一般的な歯の補綴(被せ物や詰め物)である銀歯との違いについて説明したいと思います。

銀歯の特徴

銀歯

審美性
銀歯は金属製であり、特に前歯に使用すると目立ちます。見た目を求める患者さんにはおススメできないです。

耐久性
天然の歯に近い硬さ・強度がありますが(なので奥歯にもよく使われますね)、寿命としては一般的に5〜7年程度とされています。

金属アレルギーのリスク
銀歯は金属です。金属が水分に触れて溶け出して金属イオンとなり、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。

費用
銀歯は保険適用なので比較的安価で治療が可能です。

セラミックのメリット

セラミック

審美性
セラミックは自然な歯の色や透明感に近いため、非常に美しい見た目を実現します。
特に前歯の治療においては、自然な仕上がりを求める患者さんに最適です。
また、色調の調整も可能で、他の歯と違和感のない仕上がりにすることができます。

金属アレルギーのリスク
セラミックは生体親和性が高く、金属アレルギーのリスクが少なくなります。歯ぐきとの適合性も良く、長期間使用しても変色しにくいという特徴があります。

耐久性
セラミックの種類にもよりますが、基本的には10年以上長持ちする丈夫な素材です。
ですが、極端な力が加わると割れたり欠けたりすることがあるため、食生活やメンテナンスに注意が必要です。

セラミックの種類はこちらをご覧ください。

セラミックのデメリット

費用が高い
セラミック治療は自費診療であり、保険適用外のため、治療費が高くなることがあります。
治療費は医院や使用するセラミックの種類によって異なりますが、事前に費用を確認しておくことが重要です。

割れやすい可能性
セラミックは高い強度を持つ反面、過度な力が加わると割れるリスクがあります。
特に歯ぎしりや硬い食べ物をよく噛む習慣がある患者さんは、治療後のケアが重要です。
ジルコニアセラミックなどの強化素材を使用することで、このリスクを軽減できます。
ただし、天然の歯よりも硬いため、上下の対となる歯が摩耗する可能性もあります。

削る量が多い
セラミックの治療には、元の歯を一定量削る必要があります。
これは、薄い銀歯とは異なり、セラミックの破損を防ぐためには一定の厚さが必要で、その分削る量が多くなるためです。
削る量が多くなると、歯に対する負担が増すことがあります。

健康な歯を削ることの弊害

歯の感覚過敏
エナメル質が削られることで、歯の内部にある象牙質が露出しやすくなります。
象牙質は外部の刺激に敏感であり、冷たいものや熱いもの、酸性の食べ物などに対して過敏に反応する可能性があります。
この状態を「知覚過敏」といい、痛みや不快感を引き起こすことがあります。

歯の構造への負担
歯を削ると、エナメル質や象牙質といった歯の自然な保護層が失われます。これにより、歯が脆くなり、将来的に割れやすくなったり、欠けやすくなったりするリスクが高まります。

削らないセラミック治療法:ラミネートベニア

ラミネートべニア

ラミネートベニアは、薄いセラミックのシェルを歯の表面に貼り付ける方法です。
この方法では、元の歯をほとんど削らずに済むため、歯の健康を保ちつつ美しい仕上がりが可能です。

特徴
ラミネートベニアは非常に薄いため、元の歯をほとんど削ることなく、見た目を大きく改善できます。
また、セラミックの色や形状を自然に調整できるため、違和感のない仕上がりが実現します。

適用範囲
主に前歯の見た目を改善するために用いられますが、奥歯に対する適用は難しいです。
※奥歯の噛み合わせ面に装着する、オクルーザルべニアというものもあります。

ラミネートベニアは、歯の形状や色が気になる患者さんにとって、歯を削るなどの負担が少ない治療方法です。

なお、失活歯(虫歯や歯髄除去などの治療により歯髄が死んでいる歯)に関しては、ラミネートベニアの適用可否が場合によって異なるため、確認が必要です。

後悔しないためのセラミック治療のポイント

  • セラミック治療がご自身の口内環境や治療ニーズに適しているか、信頼できる歯科医師としっかり相談しましょう。
  • 治療の選択肢やメリット・デメリットについて詳しく説明を受けることが大切です。
    また、治療後のケアや維持管理についてもアドバイスを受けておくと安心です。
  • セラミック治療は高額になることが多いため、事前に費用の見積もりを確認し、予算と照らし合わせて決定しましょう。

自費診療であるため、支払い方法については歯科医院でしっかり確認しておくことが必要です。
治療費の負担を軽減するために、分割払いのオプションを提供している医院もありますので、確認しておくと良いでしょう。

  • セラミックの歯は適切なケアが必要です。

定期的な歯科検診を受け、自宅でのブラッシングや口腔ケアを怠らないようにしましょう。
また、歯科医院でのクリーニングを受けることも、セラミックの寿命を延ばすために役立ちます。
特に、歯ぎしりや硬い食べ物を噛む習慣がある場合は、医師に相談しマウスピースの使用などを検討すると良いでしょう。

歯ぎしりや強い噛み合わせがある場合、治療後の生活習慣を見直すことが重要です。
特に、セラミック治療後は、食事や噛み合わせに注意を払い、歯にかかる負担を軽減することが推奨されます。
適切なケアと生活習慣の見直しを行うことで、セラミック治療の効果を最大限に引き出すことができます。

まとめ

セラミック治療は、その美しい見た目や金属アレルギー対応、耐久性の高さなど、多くのメリットがあります。

しかし、高額な費用や割れやすさといったデメリットもあります。
治療を受ける前には、セラミック治療のメリット・デメリットを十分に理解し、信頼できる歯科医師と相談して最適な治療方法を選ぶことが重要です。

また、治療後のケアやライフスタイルの見直しも大切です。
十分な情報収集と適切なケアを行い、健康で美しい歯を維持しましょう。

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