インプラント治療の痛みが怖い・不安な方へ
インプラント治療で痛みに恐怖を感じるタイミング
インプラント治療に興味はあるけど「手術って痛そうで怖い」と感じている方は少なくないと思います。
インプラント治療で感じる痛みや不安の理由、そして痛みを最小限に抑えるための麻酔・術式・術後ケアについて、恐怖心が軽減し、安心して治療を受けられる基礎知識を歯科医師の視点からわかりやすく解説します。
インプラント治療で痛みに恐怖を感じる可能性があるのは、主に以下の2つの場面です。
1.手術中の痛み
手術と聞くと強い痛みを想像される方もいらっしゃいますが、実際には局所麻酔を行うため、痛みを感じることはほとんどありません。麻酔がしっかり効いていれば、多少の圧迫感や振動を感じる程度です。
また、不安が強い方や長時間の処置が予想される場合には、静脈内鎮静法や筋肉内鎮静法を用いることで、よりリラックスした状態で手術を受けることも可能です。
2.術後の痛み・腫れ
これは、骨や歯ぐきなどの組織に一時的な炎症が起きるためです。
痛みや恐怖心を最小限に抑えるための当院の取り組み
当院では、痛みに敏感な方でも安心して治療を受けていただけるよう、以下のような配慮を行っています。
表面麻酔＋局所麻酔の併用
麻酔注射そのものの痛みを和らげるために、表面麻酔をあらかじめ塗布し、その後に局所麻酔を行います。針を刺す際の刺激を抑えることで、処置への恐怖心を軽減します。
麻酔の種類と特徴
主に使用される麻酔の種類と特徴について詳しく見ていきましょう。
・局所麻酔：
局所麻酔で主に使用されるのは、一般名「リドカイン」です。この麻酔は、手術を行う部位のみを麻痺させるため、手術中の痛みをほとんど感じることがありません。効果は2〜3時間程度持続し、その間は手術部位の感覚が鈍くなります。
※下でご紹介する筋肉内鎮静法、静脈内鎮静法の両方に局所麻酔を併用します。
・筋肉内鎮静法：
この方法は、筋肉に薬剤(一般名「ミダゾラム」)を注射し、心地よいリラックス状態を提供します。術中に意識はあるものの、落ち着いた状態で手術を受けられるのが特徴です。不安が強い患者さまや、長時間の手術が予定されている場合に適しています。
・静脈内鎮静法：
この方法は、薬剤(一般名:ミダゾラム)を静脈から投与し、より深い鎮静状態が得られます。患者さまは意識を失うことなく、快適な状態で手術を受けられますが、麻酔の効果が持続するため、術後にしばらく休息が必要です。複雑な手術や、歯科恐怖症の患者さまに適しています。
当院では、患者様のご希望に応じて以下の鎮静法をご提供しています（すべて税込）
| 麻酔の種類 | 特徴 | 価格 |
|---|---|---|
| 筋肉内鎮静法 | 肩に注射し、意識を保ちながらリラックス | 11,000円 |
| 静脈内鎮静法 | 点滴で深めの鎮静。眠っているような感覚 | 33,000〜66,000円 |
これらの麻酔の方法は、患者さまの状態や希望、手術の内容に応じて選択していきます。
痛みを軽減する手術時間と侵襲の最適化
3D CT（歯科用3次元CT）とサージカルガイドを活用し、埋入位置・角度・深さを精密にシミュレーションしています。
これにより、神経や血管の位置まで詳しく把握でき、安全性と精度の高い手術が可能です。
必要最小限の切開で短時間の処置を実現。これにより術後の痛みや腫れも軽減できます。
術後の痛みを軽減に役立つケアは？
手術後は、鎮痛剤（NSAIDs*など）を処方し、術後の痛みをコントロールします。また、患部を冷却するなどのケア方法も丁寧にご案内しています。
※非ステロイド性鎮痛消炎薬／ロキソニン、イブプロフェン、ボルタリンなど
お家でできる術後のケア
・冷却：術後24～48時間はアイスパックなどで冷やす（アイシング）のが効果的です。
腫れと痛みを軽減します
・処方薬の服用：痛み止めは我慢せず、指示通りに服用してください。
・安静にする：激しい運動や飲酒、熱いお風呂は術後数日は控えましょう。
・食事：刺激の強いものや硬いものは避け、柔らかく冷たいものを中心に摂取してください。
基本的に、初期の血行促進を避けるため、術後しばらくは激しい運動を控え、柔らかい食事で過ごしていただいたほうが良いでしょう。
術後の痛みはどれぐらい続く？
術後1〜3日目：痛み・腫れのピーク
術後3〜7日目：徐々に軽減
術後1週間以降：日常生活に支障のない程度に回復
インプラント手術後の痛みは、通常麻酔が切れ始める術後2～3時間後から出始め、1～3日でピークを迎えます。
術後の腫れについても多くの場合1～3日でピークに達し、その後1週間ほどで引いていきます。
基本的には、アイシングや鎮痛剤を使えばほとんどの場合強い痛みを感じることなく過ごせます。
痛みの程度は抜歯と同程度
1～2本程度の埋入手術であれば、痛みは通常の抜歯後と同程度かそれより軽いことが多いとされています。
複数本の埋入や骨造成を伴う手術ではやや痛みが増すこともありますが、それでも鎮痛薬で十分にコントロール可能です。
注意が必要な症状
術後の痛みや腫れは通常1週間以内に落ち着きますが、以下のような症状が見られる場合は早めにご相談ください。
- 痛みや腫れが1週間以上続く
- 強い熱感や発熱がある
- 膿が出てくる
- 出血がなかなか止まらない
これらは感染や骨の異常などのサインかもしれません。
早めに施術した歯科医院に相談をした方が良いでしょう。
よくあるご質問（Q&A）
Q1：手術は痛いですか？
A1：麻酔が効いているため、手術中の痛みはほとんどありません。
Q2：痛みはどれくらい続きますか？
A2：通常、術後1週間以内には軽減しますが、個人差があります。
Q3：痛みを和らげるには？
A3：冷却と鎮痛剤の服用が効果的です。無理せず服用を続けましょう。
Q4：いつ歯科医院に行けばいい？
A4：痛みが強く続く、膿が出る、熱があるなどの症状がある場合は早めにご連絡ください。
手術のスケジュールについて
痛みに限らず、「」という不安を抱えて来院される方は多くいらっしゃいます。
当院がある東京都品川区北品川周辺でも、仕事や家事の合間に通院される方が多く、「」を重視される傾向があります。
こうしたお悩みは、ぜひ初回カウンセリングでご相談ください。当院では、医科との連携や柔軟なスケジュール調整を通じて、できる限りご短期間で治療ができるよう努めています。
24時間ネット予約を受け付けておりますし、メールでのご相談も可能でございます。
「インプラント治療の痛みに恐怖を感じる」まとめ
インプラント治療は「手術」ではありますが、適切な麻酔・術式・ケアを行えば、想像しているほどの強い痛みは感じません。
インプラント治療に対する「痛い・怖い」といったイメージは、最新の麻酔技術や手術法で大きく払拭されています。
局所麻酔を使えば手術中の痛みはほぼなくなり、必要に応じて静脈内鎮静法で不安も軽減できます。
また、3D CTとサージカルガイドによる精密な準備と計画で体への負担を減らし、術後の痛みや腫れを最小限に抑えます。
例えば、術後のセルフケアをしっかり行えば手術翌日には80%以上の患者様が仕事に復帰したという報告もあります。このように、「インプラント＝長く痛む」というイメージはもはや過去のものと言えるでしょう。
当院では患者様一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取り、不安なく治療を受けていただけるよう努めています。インプラント治療は実際には痛みの少ない治療ですので、どうぞ安心してご相談ください。
もし痛みや不安で治療をためらっている方がいらっしゃいましたら、まずは一度お気軽にご相談ください。
治療内容だけでなく、あなたのご不安やライフスタイルに寄り添ったご提案をいたします。
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